この記事は、こんな人におすすめです。
・効率的に試験勉強したい人
・試験の点数ためだけでなく、身につく勉強をしたい人
この記事を読むと
・本当に効果のある試験勉強ができる
・本質的に理解し、忘れにくい勉強ができる

XMind、MindMaster、MindMeisterの無料版と有料版を使った経験から、マインドマップを使った勉強方法についてわかりやすく解説します。
試験範囲の内容が整理できなくてお困りの学生さんは多いようですね。
そんなときはマインドマップを使ってはいかがですか?マインドマップを使えば、誰でも内容が簡単に整理できるのでおすすめです。
今回はXmindを使って試験範囲を整理して勉強に生かす方法をお教えします。
効率的な試験勉強をしよう

マインドマップを使うとどんないいことがあるのかを始めにお伝えします。
- 試験範囲が見渡せる
- 重要箇所が把握しやすい
- 議論の流れが一目でわかる
要するに、「思考の見える化」が実現するわけです。
【第2回】でもお伝えした内容のうち、「深く考える」ことと「記憶に残りやすい」という二つが当てはまっています。
ですからマインドマップは試験勉強にぴったりのツールなのです。
それではどのように使うと効果的なのかをここでお教えします。
講義ごとにマップを作ろう
試験の範囲は講義内容から出題されることが普通ですよね。ですからまずは講義内容を整理することから始めるのが賢明です。
その方法は、基本的には講義の後に復習としてマインドマップを作るというものです。
復習の効果は言うまでもありません。
- 記憶の定着
- 次の講義の理解度が上がる
シンプルな内容であれば1講義あたり10分でマップが作れますので、やらない手はありません。そうすることで、試験勉強がとてもはかどります。

1回10分、しっかり復習!
もちろん、試験直前になってここへ来た人も同じ方法で勉強できます。
効果は少し下がりますが、やらないよりはやった方が良いでしょう。次からは前もって準備しましょう。
ここからはそのやり方をお教えします。
簡単に言うと、
易しい講義→見出しだけをまとめる
難しい講義→内容をうまく整理する
ここではそれぞれについてまとめ方をお教えします。
易しい講義

易しい講義と言うのは、覚えることが少ないく、理論が複雑でない講義のことを言います。
そんなときはささっとマップが作れます。
作り方の手順
1.講義のタイトルを中心に置く
2.全体を2~5個に分けて、大見出しとする
3.中見出しを置く
4.小見出しを置く
5.小見出しの内容を短文で要約する
必要に応じて補足説明を付けましょう。
たったこれだけですが、頭の中を整理するのには十分です。
次の授業前にさっと眺めれば内容も理解しやすくなるはずです。

これなら10分あればできそうだね!
難しい講義
まずは、実際に僕が作った「NMR」の解説マップをお見せします。
ちなみにNMRというのは、物質に電磁波を当てて、その構造を決める方法のことを言います。
ここでお伝えしたいのはNMRの原理ではなく講義のまとめ方なので、ざっくりと眺めてから次に行きましょう。

NMRについて語るのはまた別の機会に!


色の使い方が分かりやすい!
いかがでしょうか?
細かくなってしまって申し訳ないですが、画像からはどのような感じかわかれば大丈夫です。
内容が濃い講義も、マインドマップがあれば怖くありません。
講義資料だけで勉強するよりも圧倒的にわかりやすいです。
このマインドマップには誰でもすぐにできる技がたくさん詰まっていますので、次にそれを確認しましょう。
マップを作るときの3つのポイント

誰が作ってもある程度は効果があるのですが、手順をしっかりと追えばさらにわかりやすいマップが簡単にできてしまいます。それはこの手順です。
- 見出しの整理
- 疑問→解決の流れ
- 効果的な装飾
順番に解説していきます。
見出しの整理
これは「易しい講義」で説明した通りです。
復習のためもう一度載せておきます。
作り方の手順
1.講義のタイトルを中心に置く
2.全体を2~5個に分けて、大見出しとする
3.中見出しを置く
4.小見出しを置く
5.小見出しの内容を短文で要約する
講義全体を俯瞰してみるためには、見出しを整理する作業がとても大切です。どこから話が変わっているのかを意識して、見出しに分割しましょう。

テーマの変わり目を見つけよう!
疑問→解決の流れ
勉強をしていくと、疑問点にぶつかるはずです。そんなときでもマインドマップが役に立ちます。
まずは疑問となる部分を書き出します。
僕が作った例で言うと、「電磁波をあてると水素に固有の化学シフトが生じるのはなぜか?」です。
この問いに対して答えを見つけてどんどん深堀していきます。
例えば、
- 「電磁波とは何か」
- 「なぜ固有なのか」
- 「化学シフトの定義は?」
などです。
言葉で説明することで、何がわかっていて、何がわかっていないのかが明確になります。
また、階層構造を作り出すことで、議論がどの位置にあるのかがわかりやすいです。
自分が考えたことを、言葉として画面上に残してあるので、それをたどれば迷子になりません。
疑問を徹底的に掘り下げる
どこまで行っても迷子にならない
ここまでは、内容を整理するコツについてでした。
次は、それをわかりやすくまとめる方法です。
効果的な装飾
マインドマップに備わった装飾機能を使うことで、見やすさは段違いになります。
実際に僕が使っている、項目や文字装飾の機能を一部紹介します。
基本的には、見やすく、わかりやすくするために使います。
編集画面の右側にあるサイドバーやツールバーから編集ができます。画像の内容を参考にしてみてください。
初歩的な使い方がわからない方はこちらを参考にしてください。
◎ハイライト・太字・背景
重要な個所は色を付けたり、文字を大きくして目立たせる

◎優先順位
優先的に理解しておくべき場所は番号を付ける

◎進捗アイコン
理解できたところは✅理解できていないところ円グラフで、どれくらい進んだかを記す

◎矢印
関係が深い項目は矢印や枠を用いて関連を持たせる

◎?・!アイコン
疑問・気になる点には「?」、間違えやすいところには「!」をつける

◎グルーピング
たくさんの項目を一度にまとめたいときにまとめて囲うとわかりやすい

◎画像・URL・ファイル
文章だけではわからないことは画像やURL、添付ファイルを利用する

以上が装飾の種類でした。太字や優先順位、進捗アイコン、添付ファイルなどがありましたね。
これらは使っていくうちに慣れていくものですので、一つずつ覚えていきましょう。

偉そうに解説していますが、僕もまだ使いこなせていない機能があります(笑)
それではおさらいです。試験勉強にマインドマップを使う時は以下のことを意識してみましょう。
・見出しの整理
・疑問→解決の流れ
・効果的な装飾
以上が、マインドマップを使って試験勉強をするときのポイントでした。
ここまでは試験範囲をまとめることがメインでした。後は練習問題を解いたり、過去問を解いたりして対策を進めましょう。
この方法は、ただ試験勉強に使えるだけでなく、講義資料を作成したり、読んだ本をまとめたりするときにも一部応用できます。
ぜひいろんなことを試してみてください。
マインドマップ完全講義全9回
シリーズ全9回をまとめました。興味のあるところから御覧ください
- 【第1回】マインドマップ完全攻略!初心者でも使いこなす方法を伝授
- 【第2回】マインドマップを使う5つのメリットがすごすぎる!
- 【第3回】マインドマップの機能を1から解説!見やすい装飾から有料プランまで
- 【第4回】マインドマップで点数をアップするすごい勉強方法
- 【第5回】理系大学生必見!論文を深く理解するためのマインドマップ術
- 【第6回】マインドマップで、伝わるレポート・プレゼン資料作成!(Coming Soon…)
- 【第7回】マインドマップでTo Do リストを作る裏技を公開
- 【第8回】きれいに整理!記憶に残る!マインドマップ読書術
- 【第9回】初心者におすすめのマインドマップ3社徹底比較
まとめ

今回はシリーズ第4回として、効率的な試験勉強のやり方をお伝えしました。初めて見た人には驚きがあったと思います。マインドマップを使い慣れれば、あなたの可能性はどんどん広がります。この講義を通して1つでも多くテクニックを持って帰ってもらえればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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